6.イタリア:衝撃のカルチャーショック

私は長い間、"自分はカルチャーショックには無縁"と思い込んできた。実際、海外旅行をする限りでは、食べ物・その国々の習慣 etc…ほぼ問題はない。しかしっ!イタリアに移住してきて、そんな私の自信は粉々に崩れ去ったのです・・・。

 

私 はイギリスに2年住んでいた事があるので、海外生活はこれが初めてではない。確かにイギリスにいた時も、「なんか、あーゆーの嫌よねぇ、ブツブツ・・・」 と、ちょっとしたイギリス批判をしたりもしていた。しかし、なんだかんだ言っても "あこがれ続けてきた国、イギリス!!"だったので、カルチャ-ショッ クを受けていると感じたことは無かった。が、イタリアではそうは行かなかった。私にとって、イタリアは本当に異国であったのだ

元 々、イタリアにあまり興味が無かった。そして、イタリアに関する予備知識もたいして無いままイタリアに移り住んできてしまった。以前にも数ヶ月イタリアに いた事はあったけれど、イタリア語はほとんど話していなかったし、"イタリアの人は、じぃ~っと人のことを見るなぁ"というくらいの悪印象しかなかった (田舎町だから仕方ないかとも思っていた)。それ以外は、建築物も素敵だし、街は歴史の宝庫、なんといっても料理が美味しい!と、大好印象!だったのだ。 3年前、イタリア行きを決めた時も、「場所もミラノ近郊だし、問題ないだろう。」と思い込んでいた。とりあえず都会だから"じぃ~"っと見る人はいないだ ろうと・・・。

始めの1,2ヶ月はまだ旅行気分だったので、「毎 日たのしいなぁ~」と心の底から感じていた(でも、やっぱりモンツァでは、視線を感じていたけれどね)。その後、だんだんイタリア語も上達してきて、毎日 が"普通の生活"に変わってきた頃から、居心地の悪さを感じるようになってきた。とにかく、今まで普通と思ってきた事がまったく機能しなかったりする。だ からといって、それをイタリア人に批判しても、彼らにとってはそれが当たり前の事なので、「私が外れている」という結論で終わってしまう。やり場の無いイ ライラが続き、何度も日本へ帰ろうと思った(今でも思うけど〈笑〉)。これでもしイタリアに恋焦がれていたのなら、きっと大半の事は「これがイタリアン・ スタイルよね-、FIGO(スラングで"イケてる"という意味)!!」と軽く受け止められたのかもしれない。でも、私は違った。

イ タリアに対する"憎悪"がピークに達したのは、ちょうど1年過ぎた頃。会う人々には「イタリア好きです!(聞いてくるんだもの・・・)」と答えていたけれ ど、心の中では「イタリアなんか、だいだい大嫌いっ!!」と叫び続けていた。そして終いには、ひとりで外出できなくなってしまったのだ。びっくりするかも しれないけれど、本気で精神科医を探してしまった(日本人のお医者さんが見つからなかったから断念したのだけど)。今思えば、自分で自分が壊れている!と 感じていただけマシだったのかなぁ・・・。毎日ピエールに送り向かいしてもらって、土日は家に閉じこもるという生活が約2ヶ月続いたのだから・・・まった くまったく。そして、この荒んだ生活を大きく変える転機がやってきたのです!

友 人のゆうなちゃんが、日本から遊びにくるという嬉しいニュ―スが!!これを聞いた途端に、私は、嬉しい+しゃきっとせねばっ!!という気持ちになり、早速 ショッピングに出かけていました(笑)。とっても嬉しかったので、心に病んでいたことがどうでも良いことになり、開き直ってしまったのですぅ♪人間、なに かの機会で気持ちが180度変わってしまうのだなぁ。で、ゆうなちゃんとの日々も楽しく過ぎ、その2ヵ月後にはきくちゃんも遊びに来て、気が付いたらすっ かり病から回復していました!そして、それまでのカルチャー大ショックが小ショックへと小さくなり、今ではすっかり人目も気にならなくなりました♪人間、 気持ち次第ですね!周りは何も変わっていないわけだし・・・あっ最近は日曜営業のお店も増えたな(笑)。